ダラム城と大聖堂(世界遺産登録:1986年)

イングランドとスコットランドの国境沿いの街でイングランド側に位置するダラム。

ここは、英国国教会の信仰を継承する伝統のある町で北イングランドの重要拠点です。

ここに築かれたダラム城とダラム大聖堂は、1986年に世界遺産に登録されています。

ダラム城とダラム大聖堂はウェア川を見下ろす丘の上にあり、緑地を挟んで双方が向かい合っています。

1072年、イングランド王ウィリアム1世がダラムの高台に城塞を築きました。

これが、ダラム城の始まりです。

城は1072年に完成しましたが、その後400年かけて増改築が繰り返され、ノルマン様式の城としては英国最大規模になりました。

ダラム城を居住地としていたのは、ダラム司教です。

当時ダラムでは、司教は王と同等の権利を有しており、19世紀にダラム司教邸宅ができるまで、歴代ダラム司教はダラム城に居住していました。

司教が国王と同等の権力を持つことは非常に稀でダラム司教は別名「プリンス・ビショップ」(ビショップ → 英語で「司教」のこと)と呼ばれていました。

司教が絶大な権力を誇る町では、その大聖堂も壮大な規模で造られました。

こちらは1092年~1133にかけて造られたものです。

ノルマン様式の最高傑作と呼ばれるこの大聖堂は、現在も英国国教会を信仰する者にとってとても大切なところです。

尚、ダラム城は1840年以降、ダラム大学の学生寮として使われています。

メニュー

ページの先頭へ