アイアンブリッジ峡谷(世界遺産登録:2006年)

イングランド北部にあるセヴァーン峡谷(別称:アイアンブリッジ峡谷)は、優れた産業遺産の好例として世界遺産に登録されています。

アイアンブリッジ峡谷があるのは、バーミンガム郊外のコールブルックデイルという町です。

この町は、鉄鋼業や陶器産業で名を馳せ、18世紀にはここで産業革命が生まれました。

コールブルックデイルが鉄鋼業で知名度を上げたのは実業家、エブラハム・ダービーによるところが大きいです。

彼は1709年、鉄鉱石を溶解する新しい技術を開発し、その後コールブルックデイル周辺の鉄鋼業は飛躍的に拡大したのです。

そして、ダービーが開発した技術を使って、1777年、アイアンブリッジの建設がスタートしました。

1781年1月1日に開通。

そして、全長30m、総重量400トンの規模のアイアンブリッジは世界初の鉄橋として、一躍有名になりました。

アイアンブリッジ峡谷周辺は、今はいち地方都市の一つとしてしか数えられませんが、そこには町全体で自分たちの産業を支えた輝かしい歴史があるのです。

そして、峡谷一帯の美しい景観でも非常に有名です。

アイアンブリッジは、1934年には英国産業革命の記念物に指定されました。

峡谷周辺には、博物館が10箇所もあり、全館共通パスを使って見学することができます。

世界産業を近代化した原動力を、アイアンブリッジ峡谷周辺で見ることができるでしょう。

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