ファウンテンズ修道院遺跡群を含むスタッドリー王立公園(世界遺産登録:1986年)

世界遺産になっているスタッドリー王立公園はイングランド北部、ノースヨークシャー州にあります。

その面積は約2.6km2、東京ドームの50倍以上の規模です。

公園には、シトー会派の修道士13人が1132年に建てたファウンテンズ修道院の廃墟があり、それも世界遺産を構成する資産の一部になっています。

質素で厳格な生活をモットーにした修道士たちでしたが、クレールボー修道院と提携した後、多くの寄付金が集まるようになったので、生活は段々と豪華なものになりました。

ヘンリー8世が1539年に修道院解散令を出した頃には、イギリスで一番リッチな修道院になっていたのです。

しかし、それらの財産はグレシャム家に受け継がれることになりました。

1693年、政治家のジョン・エズラビーが地所を受け継いだ後、彼は1718年から行っていた造園業に力を注ぐようになりました。

それを拡張し、豪華な庭園にしたのはジョンの息子、ウィリアムです。

公園敷地内には山や野原などの自然が織りなす景観美があり、また優雅な装飾を持つ湖や神殿を模した建築物などが公園の美しさを一層引き立てています。

現在、スタッドリー王立公園はナショナル・トラストの管理下に、ファウンテンズ修道院跡はイングリッシュ・ヘリテージの管理下にあります。

日本人にはあまりなじみのない世界遺産ですが、行って後悔することのない素晴らしい景色が待ち受けています。

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