スケリッグ・マイケル(世界遺産登録:1996年)

スケリッグ・マイケルは、アイルランド語で「シケリグ・ヴィヒール」といい、共に「聖ミカエルの岩」という意味です。

つまり、スケリッグ・マイケルはキリスト教関連の貴重な史跡です。

スケリッグ・マイケルは、アイルランド最西南端の沖合い約12kmのところにある孤島です。

島の面積は約0.18km2で、岩山で形成されています。

そこにキリスト教が伝来したのは、5世紀頃と言われています。

そして、そこに修道士たちが到着し、修道院が建設されました。

但し、その修道院がいつ建てられたかというのはいまだに謎で、588年には既に造られていたという説もあれば、6世紀から8世紀にかけて造られた、という説もあります。

ここにスケリッグ・マイケルに修道院を築いた修道士たちは、崖下に石を積み上げた家屋を造って暮らしていました。

その形はドーム状で、日本人から見るとおにぎりのような形をしています。

修道院は823年のヴァイキングの襲来があっても生き残り、1000年前後には教会の規模を更に拡張させました。

1500年頃からは巡礼者が多く訪れるところになり、キリスト教の聖地として知られるようになりました。

1986年には建築物のうち一部が修復されるなど、遺跡の整備が行われましたが、現在は島の環境を守るために渡航できる人数に制限を設けています。

スケリッグ・マイケルは貴重な海鳥の生息地でもあり、自然保護区にも指定されています。

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