ドーセットと東デヴォンの海岸(世界遺産登録:2001年)

イギリス本土の南岸には、中生代の地層が約153kmも連なった地域があります。

この周辺一帯は、2001年に世界自然遺産に登録されました。

イギリスにとって、初めての世界自然遺産の登録です。

世界遺産「ドーセットと東デヴォンの海岸」は別名「ジュラシック・コースト」と呼ばれ、文字通り恐竜が生きていた時代の貴重な地層が連なっています。

しかも、西から東にかけて古い地層から新しい地層になっており、このように中生代の地層が連続的に見られるところは世界でもここだけです。

最も古い地層は、およそ2億5000万年前に造られたと見られており、最も新しい地層は、海岸沿いの最も東に位置するオールド・ハリー・ロックのもので、この周辺は白亜紀に形成されたと推測されます。

地層の色は、ところによって赤、白、黄色、灰色と様々で地形的にも非常にユニークなところが幾つもあります。

例えば、ダードル・ドアの天然橋は、まるで本物の恐竜が海辺にいるような姿をしていて、まさに「ジュラ紀の恐竜」を彷彿させます。

ジュラシック・コーストでは、アンモナイトやイクチオサウルスなどの貴重な化石が多く見つかっていて、海岸では自分で化石探しをすることができます。

また、優れた歴史的建造物の多い町ウェーマスや特別自然景観地域に指定されている美しいライム・リジスの街並みなども堪能でき、ジュラシック・コーストは見どころに溢れています。

メニュー

ページの先頭へ