オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地(世界遺産登録:1999年)

オークニー諸島は、スコットランド最北端からおよそ15kmのところに位置する群島で、そこにある新石器時代の遺跡の数々は、世界遺産に登録されています。

遺跡群があるのは、オークニー諸島の本島であるメインランド島。

世界遺産を構成するのは、

の4箇所で、全て島の西部に位置します。

メインランドには早くから北欧系ヴァイキングが定住していました。

ですから、島の住人は北欧の影響を強く受けており、その様子が遺跡にも色濃く残されています。

そして何よりも素晴らしいのは、紀元前3000年頃のものと思われる遺跡の数々が、非常に良好な状態で保たれていたことです。

また、石器や土器など、種々のものが残されており、ここはまさに「遺跡の宝庫」です。

特に保存状態が良いと評価されたのは、スカラ・ブレイの遺跡です。

ここには、ストーンヘンジと同じくストーンサークルがあり、10ほどの密集した住宅地が存在しています。

このように密集した住宅があるということは、当時既にかなり組織的で洗練されたコミュニティが存在していたことを意味しています。

リング・オブ・ブロッカーには独特な景観を形成する先史時代の墓、メイズハウにはチェンバード・ケアンなどが残されていて、考古学に興味がある人にはまるで夢のようなところです。

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