グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁(世界遺産登録:1986年)

ウェールズ地方グウィネズ県にある世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」は、13世紀終わりにイングランド王エドワード1世が築いた4箇所の城及びその城郭群です。

その中に含まれる城は、コンウィ城、ボーマリス城、ハーレフ城、そしてカーナーヴォン城です。

1284年にウェールズを征服したエドワード1世には、地元住民の反乱を抑え込むために強固な城を持つ必要がありました。

そこで、次々に鉄壁といえる城塞を持つ城を築いたのです。

建築を任されたのは、築城家のジェームズ・オブ・セント・ジョージ。

世界遺産に登録されている4つの城は、全て彼によるものです。

まず初めに築かれたのはコンウィ城。

ここは、周りを見渡せるコンウィ川の岩山に築かれました。

ジョージの最高傑作と言われるのは、ボーマリス城とハ―レフ城です。

特にハ―レフ城は、エドワード1世がウェールズ遠征の拠点として使った重要な場所で、二重構造の城壁はイングランド王の身をしっかりと守りました。

カーナーヴォン城は、エドワード2世が生まれた場所です。

父・エドワード1世は息子に「プリンス・オブ・ウェールズ」(ウェールズ大公)の称号を与え、その後、歴代皇太子にはウェールズ大公の称号が与えられる文化が形成されました。

現チャールズ皇太子もウェールズ大公です。

カーナーヴォン城は、現在では4つの城の中で最も有名なところです。

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